黄斑変性症とは
黄斑変性症は、最近になって話題となっている目の疾患です。テレビなどでも取り上げられ、多くの人が知ることになりました。よく知られているのが加齢黄斑変性症です。中高年以降、年齢とともに視力が落ちてきます。痛みなどの自覚症状がないため、見えなくなるまで気が付かないことがほとんどです。
初期の黄斑変性症の症状は、物がひずんだり曲がったりして見えます。始めのうちは、よく見ないと周りの景色に影響されてわかりません。よく使われる判断に、格子状になった図柄があります。縦横の格子状の線が、まっすぐに見えれば正常です。
黄斑変性症の場合は、線が湾曲して見えます。線が曲がって見える部分は、ほとんどが視力の中央です。つまり、焦点をあわせているいる部分が曲がって見えます。人によっては、中央から少しずれている場合もあります。このように物が曲がって見える症状が、黄斑変性症の症状の特徴です。
さらに症状が進んでくると、中央部分がグレーにかすんできます。この状態では、まだかすかに見えていますが、さらに症状が進むとまったく見えなくなります。黄斑変性症は、目の中央で障害が起こりますから、全体的に視力を確保できず、はっきり物を見ることができなくなります。
黄斑変性症の原因
黄斑変性症の根本原因はよく分かっていません。ただ、ものが曲がって見えたり、中央が見えなくなる原因については、2つの要因が言われています。萎縮型と滲出型です。萎縮型の黄斑変性症は、網膜の細胞が老化して発症します。このため、進行が遅いのが特徴です。
また、滲出型の黄斑変性症は、発生した新生血管が破れて血液などが滲出し、黄斑部の組織が盛り上がるために発症するケースです。症状が急速に進行することが特徴です。当初は、黄斑変性症の症状が徐々に現れてきますが、1日や2日で急変することがよくあります。
最近増えているのが加齢黄斑変性症で、中高年移行の男性によく見られるようになりました。高齢になるほど発生の確率が高くなり、滲出型の黄斑変性症の割合が多いと言われています。滲出型のために、症状の進行が早く手遅れになると失明の可能性もあります。
網膜には多くの血管が見られます。異常な血管である新生血管が黄斑部に生えてくると、網膜を押し上げ変性状態となります。さらに、血管が破れ血液や滲出液が溜まることもあります。この状態では、物が曲がって見えることになります。
黄斑変性症の治療
黄斑変性症の治療には、いくつかの方法がありますが、滲出型の黄斑変性症に対する治療となります。治療法の一つレーザー治療は、原因となっている新生血管を凝固して、視力の低下を防ぎます。薬で瞳孔を開いてレーザー照射をしますので、日帰りが可能な治療法となります。
最新の治療法では、光線力学的療法があります。レーザー治療の一種ですが、黄斑部の新生血管に特殊な薬剤を届けるため血管注射をします。その薬剤に向けてレーザーを照射するため、レーザーのレベルも微弱ですみ、目標も的確に照射することができます。このため、光線力学的療法の治療が多くなっています。
また、サプリメントを応用する方法もあります。黄斑変性症では、ルテインがよく知られています。ルテインは、抗酸化作用を持ったカロチノイドの一つで、黄斑部に多く含まれている成分です。このため、黄斑変性症の予防や対策に多く使われているサプリメントです。